アレルギーと肝臓
春になると花粉症を中心に、ハウスダストなどのアレルギー症状に悩まされる方も
多いです。これらの症状と肝機能が関係していることをご存知でしょうか?
▢肝臓の役割
肝臓は解毒だけでなく免疫調節やアレルギーの制御にも関わります。肝機能が低下すると不要な物質が体内に蓄積し、アレルギー症状が悪化する原因になります。
▢肝臓とアレルギーの関係
・肝臓は体の「解毒工場」
肝臓は体内の毒素や不要な物質を分解・排出する重要な働きを担っています。食べ物の添加物、アルコール、ストレスによるホルモンバランスの乱れなども処理しています。
・肝臓が疲れると免疫バランスが崩れる
解毒機能の低下すると、有害物質や老廃物が体内に残りやすくなり、免疫機能が過剰に反応することでアレルギー反応を悪化させる原因の一つになります。
・ヒスタミンの分解が遅れる
アレルギー症状(花粉症や鼻炎など)は、ヒスタミンという物質が過剰に放出されることで起こります。肝臓はこのヒスタミンを分解する役割もあるため、肝臓が弱るとヒスタミンの処理が遅れ、アレルギー症状が悪化することがあります。
▢春先に起こりやすい肝臓の負担
春は環境の変化が多いことからストレスを感じやすい時期です。ストレスによって分泌するコルチゾールは春にも増加する為肝臓の血流低下や解毒機能への負担増加がから肝臓は機能低下を引き起こします。
▢肝臓に良いもの
・抗酸化作用のある食品… ビタミンCやβカロテンが豊富
ブロッコリー、ほうれん草、トマト、にんじん、かぼちゃ
・肝機能をサポート
→納豆、豆腐、味噌(大豆製品:レシチンが肝臓を保護)
→しじみ、あさり、牡蠣(タウリンや亜鉛が肝臓の働きを助ける)
→青魚(EPA・DHAが炎症を抑える)
・腸内環境を整える
ヨーグルト、キムチ、ぬか漬け(腸の状態が良いとアレルギー症状が軽減)
・控えたほうがいい
アルコール・加工食品・添加物 →肝臓に負担がかかり、解毒作用が低下
過剰な糖質や脂質 →肝脂肪の原因になり、肝機能低下につながる